これから特養の介護士を目指す方へ

特別養護老人ホーム勤務の介護士による介護士になるためのマニュアルです。仕事内容やちょっとした裏話など体験談を元にご紹介します!

「やりがい」を糧に働いている介護士は間違っている

      2017/02/03

「やりがい」を糧に働いている介護士は間違っている

来たる超高齢化社会と言われる日本です。当然増えていくであろう介護という仕事ですが、今回はそんな介護士のやりがいについて考えてみましょう。

介護士の仕事とは?

オムツ交換であったりお風呂に入れたりと一般的には「老人ホームでの介護」という内容です。パンフレットで見るような笑顔の瞬間は少ないかもしれません。
特別養護老人ホームなどの介護保険の括りで入所できるところは、日本全国で見てどこも定員いっぱいとなっています。
そのため、当然働く職員に余剰人員はおらず「生活を援助するだけ」の対応になってしまいます。笑顔はなくても生活は出来るという事でしょうか。

介護をする事のメリットは?

いずれは自分の通る道でもある介護という世界、それは誰にも避けては通れないと言っていいでしょう。
医学の進歩と共に人間の寿命は長くなっています。それは今現在の若者がやがて年を取る頃には、もっと寿命が延びているでしょう。
となれば、介護を必要とする可能性は増してきます。
そんな中、やはりどういった実情なのかを知れるというのはメリットとなるでしょう。施設見学だけでは分からない状況があったりもします。
介護技術等もあるかもしれませんが、これは昔に比べて情報が沢山入手出来たりします。従ってそれを例えば、将来身内の介護に活かそうという考え方はあまりおススメは出来ません。
介護技術は常に進歩しており、数年前の考え方や手法は変わったりしているため、時間の経過と共に廃れていったりもします。

介護の仕事、そのやりがいとは?

これも一般的なイメージになるかもしれません。そう「あなたの笑顔が私の喜びです」という間違った考え方です。
確かに人から感謝されたり、笑顔を見せてもらえたりしてイヤになる人間はいないでしょう。それをイヤと感じる人は介護の仕事には就かないはずです。
筆者も介護経験者です。これは人の感じ方や経験年数にもよるかもしれませんが、「ありがとう」に対するやりがいは当たり前になっていきます。
当然対価を支払われて仕事をしている訳ではありますが、一回の「ありがとう」が段々と希薄に感じてしまいます。
加えて毎回その感謝にやりがいを感じていては「それ」を求める介護者となってしまいます。
では介護におけるやりがいとは何か?それは「対象者が亡くなってしまい、その後に家族から頂く感謝の言葉」だと思っています。
介護とは、正直お金になりません。生活していく生業としては足りない事ばかりです。
もし「人のために」介護の仕事を検討しているのであれば、それは結果として「自分のため」になるかは疑問です。
もっと介護しやすい環境が生まれれば良いのですが。

 - 仕事内容

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